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[G-Star 2011]ハック&スラッシュタイプの「リネージュ」シリーズ最新作でお披露目

日付:2011/11/09    アクセス回数:1520    転載:4game

  [G-Star 2011]ハック&スラッシュタイプの「リネージュ」シリーズ最新作「Lineage Eternal」が2011 NCsoft G-Star Premiereでお披露目。SSやキーアートと共にプレゼン内容をレポート

 

  2011年11月10日から13日までの期間,韓国・プサン市で韓国最大のゲームショウ「G-Star 2011」が開催される。

  NCsoftはそれに先駆けて,11月8日に韓国・ソウル市内でプレス関係者向けのイベント「2011 NCsoft G-Star 2011 Premiere」を実施し,G-Star 2011に出展する「Guild Wars 2」「Lineage Eternal」に関するプレゼンテーションを行った。

  本稿では,そのうちLineage Eternalのプレゼン内容をレポートしよう。

  2011 NCsoft G-Star Premiereには,韓国内だけでなく,日本からも多くのメディアが招かれた

 

  「Lineage Eternal」の開発を統括する,プロデューサーのチョ・イムス氏

 

  Lineage Eternal(リネージュ エターナル,以下LE)のプレゼンを行ったのは,同作の開発を統括するチョ・イムス氏。氏によると,LEはNCsoftの看板MMORPG「リネージュ」シリーズの世界観を継承したオンラインゲームだという。

  NCsoftは,1996年に「リネージュ」の正式サービスを開始し,MMORPGの魅力を韓国だけでなく,日本にも広く知らしめた。その後,2003年には「リネージュ2」の正式サービスをスタートさせ,圧倒的なグラフィックスとコンテンツボリュームでMMORPGファンを魅了。そして2011年,リネージュシリーズ最新作であるLEがお披露目され,韓国内で大きな注目を集めている。

  チョ・イムス氏は,LEのコンセプトとして「打撃戦闘へのロマン」「集団vs.集団での戦争」といった要素を挙げ,オンラインRPGファンに「新しい英雄体験を提供したい」と語る。

 

  本作は,さまざまなスキルを駆使して,次々と現れる敵をなぎ倒し,経験値や武器/防具を入手してキャラクターを強化していく,いわゆる「ハック&スラッシュ」タイプのオンラインRPGだ。4Gamer読者に対しては,「リネージュの世界観で展開されるDiablo的なゲーム」と説明すれば分かりやすいかもしれないが,もちろん,LEはそれだけのゲームではない。

  本作では,マウスを中心とした操作で敵と戦っていくのだが,マウスカーソルで円や直線を描き,それに対応したスキルを発動するという“ドラッグスキル”システムが搭載されている。会場でメディア向けに上映されたプレイムービーの内容を例にすると,ウォーリアー系のクラスが自分を中心とした円を描くと,全方向への範囲攻撃が発動。ソーサラー系のクラスが自分と敵の空間を直線で区切ると,ファイアウォールが発生し,アーチャーが自分と敵を結ぶ直線を引くと,強力な貫通射撃を行うといった具合だ。

  もちろん,敵を直接クリックしての通常攻撃も用意されているのだが,そのほかにも,盾を構えたままゆっくり前進したり,燃えるオブジェクトを担ぎ上げてテントに投げ込んで敵をいぶり出したり,ダッシュで間合いを詰めたり,櫓を登ったりといったアクションも確認できた。キャラの基本的な移動速度はあまり速くなかったが,全体的に,メリハリの効いた爽快感溢れるアクションが楽しめる印象だ。

  また,LEには,詳細は不明だが物理エンジンも搭載されているようで,攻撃を食らって絶命した敵が生々しく転がったり,高所から吹っ飛ばされた敵が地面に叩きつけられたりといったシーンが確認できた。ソーサラー系のクラスが,敵を魔法で空中に浮かし,放り投げるようなアクションも見られたので,敵そのものや地形を利用した攻撃が,ゲーム性として組み込まれているのかもしれない。

  プレゼンで紹介されたクラスは,先に挙げた3種類だったが,プレゼン後に行われた質疑応答によると,今回披露した映像はあくまで戦闘に特化した「デモ」ムービーであり,実際のゲームではないことが明かされた。登場した3クラスのうち,現在実装が正式に確定しているのは,ソーサラー系とアーチャー系の2種類とのこと。今後,開発チーム内の議論を経て実装クラスを決定するそうだが,デモムービーでも大活躍していたウォーリアー系の職業も,まず間違いなく初期に実装されるだろう。

  なお,デモムービーには,ウォーリアー系,ソーサラー系,アーチャー系の3クラスによるマルチプレイデモも収められていた。開発バージョンはマルチプレイに最適化されていないのだろうが,タンクが盾を構えて前進し,ソーサラーが壁を作って敵の動きを制限し,アーチャーが矢の雨を降らせて敵を殲滅する……といった感じの役割分担は,しっかりと用意されていた。巨大ボスとのバトル(デモムービーではバイウムらしきモンスターと戦っていた)や,最大で数百人規模に及ぶという大規模戦闘などもあり,リネージュシリーズという部分を抜きにしても,思わず注目してしまうようなインパクトが備わっていたように思う。

 

  今回のプレゼンを通じて確認できたLEは,まだまだ開発中のバージョンで,G-Star 2011のNCsoftブースにおいても,本作は映像出展のみの予定となっている。

  それを踏まえたうえで,LEというオンラインゲームの印象を述べるなら,「想像していたよりもかなり完成度が高くてビックリした」というのが素直な感想である。MMORPGとしてストーリー性や世界設定がしっかりしているリネージュシリーズをベースに,より軽快な,爽快感溢れるバトルが楽しめる作品ということで,MMORPGの「マゾさ」を敬遠している人でも,気軽に遊べる作品に仕上がりそうだ。仕様の詳細やリリース時期は未定だが,リネージュファンおよびハック&スラッシュファンは,LEの今後の情報公開に期待してほしい。

  なお,4Gamerでは,プレゼン後に行われた質疑応答の内容についても,追って記事化する予定だ。そちらもお楽しみに。

関連ゲーム: リネージュ2 RMT

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